米スマホソーシャルゲーム有力会社の紹介Part2:TinyCo

■TinyCoがカジュアルモバイルゲームのディベロッパーに投資するため、500万ドルのファンドを開始





ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitzの支援を受けているモバイルゲーム会社TinyCoは、
TinyFundという名の500万ドルの投資ファンドを新たに開始し、モバイルゲームのディベロッパーの支援に乗り出す。




新たに1800万ドルの資金調達を受けたTinyCoは、
Tiny Chef、Tiny Zoo 、Tap Resortなど数多くのiOS向け人気カジュアルゲームを生み出しており、
これまでに全てのゲームがApp Storeの無料ゲームランクの10位以内に入っている。
TinyCoのゲームは合計で2000万以上がダウンロードされている。"




TinyFundではディベロッパーに対しゲーム1タイトルごとに最高50万ドルを与え、
iPhoneiPad あるいはAndroidバイス上でプレーできる斬新で魅力のある有料、無料のゲームを生み出せるよう支援を行う。
それに加え、TinyCoは必要に応じてマーケティング、開発、ビジネス面における支援も提供していく。
資金提供を受けたゲームはTinyCoのユーザーベースを利用することも可能になる。




資金の提供はゲーム開発コミュニティーに対する恩返しとして崇高な方法であり、
開発されたゲームがTinyCoのゲームと競合する可能性を考慮すると非常に立派なことである。


しかし、TinyCoが資金を提供したゲームタイトルがバイラルによって爆発的にヒットする可能性を信じているとしたら、
TinyFundは同社がそのゲームタイトルや才能豊かな人材を容易に手に入れることができる可能性をもたらすことになる。








【引用】「TinyCo Launches $5 Million Fund To Invest In Casual Mobile Game Developers」
http://techcrunch.com/2011/05/25/tinyco-launches-5-million-fund-to-invest-in-casual-mobile-game-developers/







コメント:
自身も資金調達を果たしたばかりのベンチャーがファンドを創設して他ベンチャーの発掘というのは珍しいです。
ゲームというクリエイティヴィティにかなり関係するコンテンツを提供するビジネスなので自力だけでなく広く才能を募るという目的が大きいのだと思います。
恐らくヒットを出した会社を買収して「良いゲームを創れる体制」を確立いこうとしているのでしょう。
このスピード感溢れる戦いに勝ち残っていくには自力に頼るだけでなく、他社も巻き込んでレバレッジを効かせていくことが重要になってきますね。
この勝負規模は本当に重要なので。日本勢も彼らと伍して行くためには合従連衡が必要になってくると思います。