米ソーシャルゲーム大手 Zynga IPO申請の実態Part2

■ジンガ、ユニークユーザー実数を1億4800万人と公表(7/1)





ジンガが本日行なったS-1申請で重大なことは、同社がユニークユーザー実数を明らかにしたことだ。
これは、ディベロッパーがめったに開示しない情報である。

ジンガは、月間アクティブユーザーの総数で重複した数を除くと、2011年3月31日付けのゲームやアプリ全体でのユニークユーザー数が1億4800万人であることを明らかにした。




全体の利用状況については、われわれのトラッキングサービス、AppDataでいつもお伝えしている。
われわれはフェイスブック上の各アプリのトラフィックを合計して、
重複したユーザーを除いていない月間アクティブユーザーを総数を算出した。
今日時点での月間アクティブユーザー数は2億7950万人で、ディリーアクティブユーザーは5700万人である。
(これはジンガの数字でモバイルユーザーの数も含まれている。)





ジンガ独自の重複した数を取り除いた数字(ここでは月間ユニークユーザーとする)は、
30日間の期間に、どこかのプラットフォームでジンガのいずれかのゲームをした人の数で判断されている。
ジンガの計算方法では、1つ以上のゲームをしたプレーヤーは月間ユニークユーザー(MUU)1人として数えられる。

しかし、2種類以上のプラットフォーム(例えば、フェイスブックiOS)でゲームをしたプレーヤーはMUU2人と数えられる。
S-1の申請書で報告されたMUUは、2011年の最初の5ヶ月間と2011年6月の最初の15日間で集められた平均値である。




このMUU1億4800万人という2011年3月31日付けの数は、
2010年の12月に始まったCityVilleが含まれているが、ジンガの最新作Empires & Allies (フェイスブック)、Hanging with Friends (iOS)、CityVill Hometown (iOS)におけるMUUは含まれていない。

その日、AppDateは、ジンガが2億6700万人の月間アクティブユーザー(MAU)、5900万人の日別アクティブユーザー(DAU)に達したことを記録した。





面白いことに、CityVilleが実際に始まった月、
DAUやMAUの平均値が低下したのにMUU平均値は1人増えている。
ジンガは申請書で、デベロッパーのコントロールが及ぶ範疇以外の要因
(例えば、2010年始めにフェイスグック側がソーシャルゲームのバイラルチャンネルを制限すると決定したことなど)で四半期毎にMUUの数値は変動すると記載している。

また、業績の測定も短期的な収益傾向とは相関しないことがあると注意し、
DAU、MAU、MUUが伸びない時でも、収益は四半期毎に伸びると記している。





少し付け加えるが、2011年6月1日に集計されたデータに基づいた次の統計を見て欲しい。
ジンガの総MAUはフェイスブックの総ユーザー数6億8700万人の35%をしめている。
ジンガ最大のゲームCityVilleはジンガの総MAU8990万人の31%で、
フェイスブックユーザーの13%が6月1日直前の30日間にそのゲームをしたことになる。





より詳細な統計は、当社のソーシャルゲームデベロッパー向けのトラフィック追跡サービスであるAppData(http://www.appdata.com/?utm_source=ISG&utm_medium=text-lower&utm_content=editorial-traffic-analysis&utm_campaign=adp)(英文)を用いて、
フェイスブックのグローバルでの市場や人口での成長をカバーしているわれわれの情報・調査サービスであるインサイドフェイスブック・ゴールドで見ることができる。





【引用】「Zynga Reveals Actual Uniques at 148 Million Unique Users」
http://www.insidesocialgames.com/2011/07/01/zynga-reveals-actual-uniques-at-148-million-unique-users/







コメント:
MUUというのは新しい指標ですね。
もう少し被っているユーザーが多いと思ってたのですが、意外に少なかったです。
日本でも複数本ヒットアプリを持っている会社が出てきているので、
これからMUUという指標が注目されるようになるかもしれませんね。