ZyngaのARPUが急激に伸びている。前年比2倍に!

Facebookプラットフォームの変更で成長が減速したものの、ZyngaARPUは去年の2倍に



ZyngaFacebookにプラットフォーム手数料として収益の30%を支払い、
さらにFacebookのプラットフォームのバイラル性が弱まったにも関わらず、
既存ユーザーに対するマネタイズを強化することでこれらの困難を乗り越えた。
この事実は7/1(金)のZyngaIPO申請までは、業界では知られていたが、
数的根拠は明らかにされていなかった。



同社のユーザー一人当たり収益はいくつかの指標にまたがって、昨年の第一四半期から2倍以上を計上しているようだ。
まずそれら指標に関しての注意を。
数値は完璧なものではない。
Zyngaは収益を四半期ごとに発表している一方、
ユニークユーザーとアクティブユーザーはマンスリーまたはデイリーで公表しているからだ。
また、申請資料のなかではタイトルごとの収益を発表していないため、
ゲーム単体でのAPRU数値は把握していない。



しかしZyngaはマンスリーARPUで、
前年の第一四半期の0.14$から、今年の第一四半期では0.33$と増加させたようだ。
この数字は、四半期収益をマンスリーアクティブユーザー数で割って、
それをさらに四半期の各月、つまり3で割って算出したものだ。


Facebook上の2つ以上のZyngaゲームをプレイするユーザーを重複カウントしない
マンスリーユニークユーザー(MUU) の数で平均収益を算出しても、
前年同時期の0.27$から今年の第一四半期は0.54$と、やはり収益は倍増している。



しかし、Zyngaの「マンスリーユニークユーザー」という指標は、
Facebookとモバイルの両方のZyngaタイトルをプレイする人の数に関しては重複を排除していない。




さらに詳しくみた指標、ARPDAU(デイリーアクティブユーザーあたりの平均収益)でも、
前年同時期の0.01674$から今年の第一四半期は0.04219$と、やはり倍増している。




これは大変注目すべきことである。
それは、昨年Facebookが友達をゲームに誘いやすくしていた通知機能を廃止したのに伴って、
新規ユーザー獲得の点でZyngaの成長が劇的に減速したからだ。
さらに、ZyngaFacebookに収益の30%を支払わなければならないFacebook Creditsを導入したのも昨年だ。



この点について何度も問われる論点は、
Facebookがプラットフォームを開発者にとって儲かりにくく、より魅力のないものにして、
金の卵を産むガチョウを効果的に絞め殺してしまうのではないか、ということだ。



しかし、これらの数字はその問いにノーと言っている。
少なくとも先行者利益を確保した大きな会社にとっては。










【引用】「Zynga Doubled ARPU From Last Year Even as Facebook Platform Changes Slowed Growth
http://www.insidesocialgames.com/2011/07/05/zynga-arpu-arpdau/




コメント:
ソーシャルゲームはビジネス的には凄くシンプルで「DAU×課金率×ARPPU=売上」
DAUはいつか頭打ちになるので、いかにして課金率とARPPUを伸ばしていくかが
今後、ソーシャルゲーム各社にとって重要になってくると思います。
この分野では日本が圧倒的に高いノウハウを持っているので、
今後海外で戦っていく上で大きな武器になるでしょう。