Facebookスマホ版プラットフォームいよいよ公開!Apple、Googleとの最終戦争へ!

■One Facebook Event(ワン・フェイスブック・イベント)”の前夜、スパルタンは他のプロジェクトを準備(7/5)



明日(7/6)の朝、
パロ・アルトにある本部でFacebook社が「息をのむ」新製品を披露するためにイベントを開催する予定だ。
情報源によれば、Facebookビデオチャットを可能にするために長い間噂されていたSkype機能をFacebookに導入するという。
強敵GoogleがHangoutsをGoogle+の機能の一部として発表してからわずか一週間後の出来事となる。
ニュースは既に漏れているとはいえ、
FacebookiPadのアプリや新しい写真機能のことを話せば来場者を驚かせることは必須である。
しかし、“プロジェクト・スパルタン"については発表事項に挙がってない。





“プロジェクト・スパルタン"とはご存知の通り、HTML向けのモバイルアプリのプラットフォームで、
Facebookがアプリデベロッパーのサードパーティーと共に
数ヶ月に渡って密かに進めていたプロジェクトである。



しかしデベロッパーの中には、
FacebookApple(とGoogle)の持つモバイルアプリの独占市場を打ち砕くこうとしていると言う者もおり、
我々がその事を報道するとFacebookはうろたえ始めた。


そしてすぐに混乱が始まった。
「スパルタンズ」と呼ばれるサードパーティーグループがプロジェクトを進行している状況でも、
混乱は続いていた。







その後Facebookがスパルタンズに接触し始め、
プロジェクトは極秘情報であると念を押した事も以前報告した。
(しかしFacebookは一方で、メディアに対し、その件については全く新しいものではないと伝えていた)



それ以来、Facebookはビジネス面でも向上している。
現在スパルタンズとの多くの厳格な会議で、
このプロジェクトはアップルに従事する事ではない、と彼らに言っていると聞く。


しかし、それはあまり効果がないようだ。





ある人は
「アプリのコンテンツがいかに充実し、Appleとは全く関係がなく、全てはFacebookのため。彼らは私達がばかだと思っているのだろう」と言う。




あるデベロッパーは、
「このプラットフォーム用のアプリは本当に驚くべき品質だよ。もちろん、いい意味で」と語る。





スパルタンのローンチと共に多くのゲームがリリースされるのは明らかであろう。
それはそんなに驚くべきことでもない。
HTML5向けのゲームはFacebookがずっと押し進めていたことだからだ。
また、このプロジェクトにはZyngaがかなり関与していると見られている。
それでは、スパルタンはいつ公開されるのだろうか?
Facebookは、皆に7月15日までに準備を整えるようせき立てている。
ある情報源によると、正式な公開は7月15日から8月1日の間になるということだ。





今まで、情報源が知れてしまうため、
プロジェクトがどんなものかを示す画面コピーをあまり多く提供するのをためらっていたが、
1つの画面コピー(下)を確保した。









この画面は少し改造してある。
おそらく、現在のFacebookモバイル版に修正を加えた感じだと思われる。



もちろん、今のモバイル版にはないものが2つある。
それは一目瞭然、ゲームとアプリだ。
しかも、ノーティフィケーション付きである。





上部の青いバーは「クローム」と呼ばれている(そう、Googleの名前と同じである)。
デベロッパーによれば、これがあらゆるモバイルサイトを結びつけるものらしい。


それが1つのポイントで、これらのHTML5向けのアプリは、
Facebook自身のサーバーだけでなく(少なくとも今は)その他どこででも使えるそうだ。
だがその代わりに、外部呼び出しをしてFacebookの「クローム」を呼び入れ、
アプリをFacebookの正式なアプリに見えるようにしなければならない。



どのように機能するのかを更に知るには、
「始めてみよう」というサイトをチェックして欲しい。
http://www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ)※日本では公開されていません。



このサイトはデベロッパーと作業しているFacebookのエンジニア、マット・ケリーが作ったものだ。
このサイトは間違いなく人を引きつけるものではあるが、
基本的にはHTMLのナビゲーションがどのようにサードパーティーのサイトに設置されているのかを説明しているものだ。


見た目もいいし、早い。
また、モバイルウェブのアプリ内でアクションアラートを送るリモートコールの使い方などについての話もある。


「これは、再度注意を引く時に使うことができます。
例えば友達とボードゲームをしている時に、今度は友達の番だと伝えたりする時などです。」






さらに特筆すべきは、我々が得た別の情報で、このページ(http://connect.beta.facebook.net/en_US/all.js)でも指摘している。
FacebookJavascript SDKは明らかに、
ここ1週間で、FB.Native、iOSAndroidへのリファランスコードの多くが変更されるなど、
いくつかの点で大きく変更されている。


あるデベロッパーは、ネイティブコードの表現(言及)は配置に大きく関連しているようだと述べたが、
それがiPad用のアプリに繋がっているかどうかについては定かではなさそうだった。




「mweb(モバイルウェブ)」用のコードもたくさんあり、
それらは明らかに新しい要素であるが、
Facebookのプラットフォームからきた場合に
アプリが自動でログインできるようにするものだ。(さすが、スパルタンアプリ。)







我々は以前に、プロジェクト・スパルタンとiPadアプリの発表に関わりがあると憶測していた。
FacebookAppleが何らかのプロジェクトで、
少なくとも大まかではあるが、提携していると実際に聞いていた。


スパルタンの最終目的は明らかにHTML5の普及ではあるが、
Appleは簡単にすぐには普及しないと考え、Facebookの計画に喜んで手を貸し、
一方では ウェブ全般がFlashを超えて動けるように促進する可能性もある
(これらすべてのゲームがFlashを必要としなかった場合のFlashの立場を考えて欲しい)。






・あるデベロッパーの指摘

FacebookAppleが持つモバイルアプリ市場の一角が欲しい。
それは、この間ずっと明らかなことだった。
おそらく、それはAppleに対する攻撃ではない。
Appleは、同盟を組むことと引き換えに、Facebookにその市場(HTML5市場)シェアを単に「贈る」かもしれない。
同盟を組めば、AppleFacebookの6億人以上のユーザーに独占的にアクセスでき、
しかもGoogleを排除することができる(ある程度は独占だが、Facebookはオープンすぎて完全独占にできない)。
こう考えれば、Facebook スパルタン対Appleではなく、Facebook/Apple スパルタン対Googleということになる。







スパルタンはサファリのiOSiPhoneiPadの両方)用に特別にコードを付与するように求められている。


実際のところ、現時点では、Facebookの正確な意図を知るのは難しいというのが実情だ。
現在ではまだ、あまりに多くのことが今流動的であり、
またFacebookが一連の情報漏えい事件後慎重になっているためである。


確かに、HTML5によるアプローチについては、AppleGoogleに対抗するというよりは、
「オープン化」の側面が大きく取り上げられるだろう。



しかし、現実にはモバイル市場が完全にこの両社により支配されないよう、
FacebookはこのHTML5ベースのアプリケーションプラットフォームの成功を望んでいるのである。
Facebookは、モバイル市場を支配するため独自のクレジット決済プラットフォームを必要としている。
現段階で自ら携帯端末を販売していないFacebookは、フェアに振る舞い、
的確な発言をすることが求められている。






ところで、多くの情報ではないが、
私達はFacebookの携帯電話開発プロジェクトが続行しているとの噂を耳にしている。




ある情報源によれば、FacebookSamsungと綿密な関係を築いているという。


また、別の情報源によれば、FacebookはPivotal Labsとも開発を進めているとのことである。





Facebookは、これらの情報を完全に否定することだろう。
しかし、Facebookが市場支配力を維持するためには、
将来的にWebブラウザ市場と携帯電話市場において主導権を握る必要があるということは、
合理的に考えれば容易に思い至る。
逆にFacebookが両者の開発を進めていないと考える方が常軌を逸している。






音楽市場への進出といった、
Facebookが推進している他の大きなプロジェクトについてはここでは言及しなかった。



他のプロジェクトについては、
8月末に開催される予定である次回のf8カンファレンスの際におそらく明らかになるであろう。

言うまでもなく、f8カンファレンスには、多くのビジネスパートナーが参加することになる。




今年の夏はFacebookにとって非常にエキサイティングなものになりそうだ。
そしてその夏は明日から始まる。










【引用】「On The Eve Of One Facebook Event, The Spartans Prepare For?Another」
http://techcrunch.com/2011/07/05/facebook-spartan-ipad-html5/





コメント:
記事であるようなFacebookAppleの独占連携はありえないと思います。
ウェブをベースにした、AppleでもAndroidでもWindows7でも利用できるプラットフォーム。
これは本当に強力だと思います。

これに対抗してAppleapp storeからFacebookアプリを排除する可能性も否定できないと。
この3社間で何らかの合意が得れるのか、全面戦争に突入していくのか注目です。

ただ、Facebookスマホプラットフォームの成功には伺う余地はなく、
これを機にネイティブアプリ全盛時代が終了し、WEBアプリ中心の時代に突入するのも間違いないと思います。
大注目です!