★Zyngaはもうピークを向かえている。AngryBirdが考える新世代ゲームの未来とは!

■Angry Birdが10億のファンを獲得するためのプラン 7月21日




「世界的なエンターテイメント帝国を目指すRovio社にとって、モバイルゲームは単なる1つの翼にすぎない。」

CNNMoneyテク・エディター Stacy Cowley




FORTUNE誌―ここにおもしろい数字がある。Rovio社のAngry Birdsをダウンロードしたプレーヤーはこれまでに3億人に達しており、飛ばされた鳥の総数は1000億羽にのぼっている。これは、地球上に実際に生息している鳥の数よりも多いという。


「私達のゴールは、10億人のファンをもつ最初のブランドになる事だ。」RovioのチーフマーケティングオフィサーのPeter "Mighty Eagle" Vesterbackaは木曜日、Fortune Brainstorm Techの出席者に語った。「我々は消費者やユーザーの話をしているのではない。求めているのはファンだ。」


Angry Birdは一夜にして思いがけない幸運を掴んだように思われるだろう、しかし、それは創設8年のRovioが発表した51番目のゲームである。ゲームのアイコンになっているキャラクターやその常習性は、慎重に作り上げられたもの。Facebookで起こっていることにも、Vesterbacka氏は驚いていない。


「私にとっては、ソーシャルゲームの多くはあまり面白いものではない。」と彼は言う。「これは喫煙に似ているんだ。良いものではないとわかっているが、止めるのは難しい。しかし、一度止めるともう手を出さない。ゲームは楽しくあるべきだというのが、我々のアプローチ。楽しければ再び遊ぶでしょう。」


ソーシャルゲームの市場は、Zynaga社を年間6億ドル近くを売り上げる大手にしたが、もうピークにきているかもしれない。PlayFirst社のCEO、Mari Baker氏によると、同社のリサーチでは、スマートフォンゲームは、ソーシャルゲームを 上回るスピードで成長しているという。


Rovio社は全ての卵 (悪い豚がまだ盗んでいないもの) をゲーム業界という籠の中に入れているわけではない。同社は最近、Kombo というアニメーション仕上げのスタジオを買収し、あと2年から3年のうちに1本目の映画を制作する予定だ。「Angry Birds のストーリーは、これまでお見せしてきたものだけではなく、まだまだたくさんあるのです」と、Vesterbacka氏は語る。また、自己出版でシリーズ本を立ち上げようともしており、1つ目のタイトル、Angry Bird Cookbookが今年中に発売予定だ。


同社はそれぞれの新しいAngry Birdの作品が、エキサイティングでオリジナルと感じられる事を心にとめている。誤った続編モデルというのは、ハリウッドのヒット作のクローンを作ろうとすることである。

「私達はAngry Bird2を作っているのではない。」Vesterbackaは述べた。「私達は新しいAngry Bird体験を作っている。」彼はフランチャイズロールモデルとして、25年以上もの間新しいプレイヤーを惹きつけ続けていて、何十ものシリーズのある任天堂マリオブラザーズを引き合いに出した。






【引用】「How Angry Birds plans to get to 1 billion fans July 21」
http://tech.fortune.cnn.com/2011/07/21/angry-birds-fans
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コメント:
1つのキャラクターを中心に色んなクロスメディア展開を仕掛けようとしているRovioはとてもユニークな会社です。戦略も次世代のマリオを目指すととても明確です。データ解析と圧倒的なプロモーション力で覇権を握っているZyngaと比べてとてもクリエイティブで魅力的な会社に見えます。ただ、Rovio自身51本目でようやくヒットが出せたことや、サンリオが未だに、キティ以外のビッグヒットを生み出せないのを見ても、世界的に人気の出るキャラクターを生み出すのはとても困難です。Rovioはようやく掴んだ幸運をいかに大切に育てることができるかが今後の鍵になると思います。