★DeNAの本格的な海外進出が始まった!日本のモバイルプラットフォームノウハウは世界でも通用するか!?

■ngmoco:)-DeNAは、Androidでのモバイルゲーム発表で、最初テスト実行を行う 2011年7月27日




DeNAと最近同社に買収されたアメリカの子会社 ngmoco:) は今週、英語市場での日本企業のMobageプラットフォームを発表し、最初の実行テストを行う。


この発表は、日本をホームマーケットとしていたDeNAが本格的に海外展開する大きな動きである。つまりMobageアプリをAndroid市場に持ち込む。ユーザーは100のゲームをプレイすることができる。DeNAは、プラットフォームをローンチするにあたり、Playforge、NimbleBit、KamaGames、Haypi、Backflip Studioなど何十もの有名なiOSデベロッパーを取り込んだ。


最終的には、Mobageが自らの権利下において、人気のゲームプラットフォームフォームになることが狙いである。そこでは、ゲームプレイヤー達はグローバルゲームネットワークによってスコアやお気に入りアプリをシェアによって相互関係を作る。ゲームのプラットフォームは、シングルアドネットワークと通常通貨を使用する-デベロッパーがそのアプリ内課金制度を使用しなければならないというAppleの権限は、iOSでは有効でない。 ngmoco:) は、iOSとPlus+ネットワークで幅を利かせている。


デベロッパーにとってみると、DeNAいわくMobageはアプリを一つのプラットフォームから次のプラットフォームへ移植しやすいと述べている。昨年の秋にDeNAに$4億300万で買収された子会社ngmoco:)は、JavaScriptにおいてデベロッパーが書き込めるngCoreと呼ばれる技術を構築しているが、完全にネイティブ実行のアプリと対抗できるアプリパフォーマンスを持たねばならない。理想は、一度書きこんだアプリが何処においてでも実行できるという夢を実現させる事である。


ソーシャルな特徴とngCoreの提供によって、Androidアプリの大きなネットワークを構築する為にDeNAは多くのデベロッパーとユーザーを引き付ける事を望んでいる。それとともに、広告と課金収益でのダウンストリーム収益の機会をもたらすであろう。


市場でのチャンスとしては、北京を拠点とするモバイルソーシャルゲームサイトのPapayaMobileを含むいくつかのライバルを引き付けるに十分である。DeNAの自国でのライバルGREEもまた、最近iOSで幅を利かせるOpenFeintを買収したが、Androidではそれほど対等な強さは持っていない。そして、Facebookとやがて発表されるHTML5プラットフォーム(自動でより遠くまで最初に到達することができる)というワイルドカードもある。Facebookの弱点だけれどと、ngmoco:)のNeil Youngは議論しているのは、ゲームプレイヤーは現実の友達とプレイする事、それで友達を悩ませる事を望んでいないかもしれないということである。彼らは、同じような興味を持つ他人とプレイしたいのでしょう。


迫る問題は、DeNAGREEは両者ともに自らも戦うプラットフォームプロバイダーとして、海外のゲームデベロッパーに対して相対的にユニークなモデルを獲得することができるかどうかである。これまで日本の市場は、モバイル産業のガラパゴス諸島のように、世界の基準とは違うユニークな機器と行動が隆盛してきた。


西洋のデベロッパーは、アメリカの消費者が日本の消費者とモバイルの出費やゲーム行動について同じトレンドラインであることを望んでいる。そして、長い間ゲームと仮想グッズのマネタイズにおいて熟練者であったGREEDeNAは、自国の大きく浸透した市場を越え成長する方法を探している。


問題は、一つの会社がプラットフォームプロバイダーとゲーム開発の両方を兼ねるというDeNAGREEモデルが、西洋において主要なモデルではないという事である。


代わりに、アメリカ市場はプラットフォームの構築とゲームの開発はたいてい別の企業によって取り扱われるという方法で展開している。AppleFacebookGoogleのように大きなプラットフォームプロバイダーは、小さな企業がインディペンデントゲームを制作している間の支払いと流通をサポートしている。実際、ソフトウェアプラットフォームでデベロッパーもしくはサードパーティーサービスプロバイダーに委任されるべきテリトリーが侵略されるたび、たいていメディアでの抗議、公共関連のバトルが起こる(Facebookの発表のクレジット、TwitterのTweetieとTweetdeckの買収などの例がある)


Zyngafacebookの今後五年間の基本合意内容中条文中にも、「仮にfacebookが自らゲーム開発を開始した場合にはその合意を破棄することができる」というものが含まれている。


仮に、プラットフォーマー(プラットフォームを運営する企業)自身が競合するIPを提供することについて納得したと仮定したとしても、その次に上がる論点はソーシャルプラットフォームのユーザディストリビューションインフラとして以上の価値が何か、ということになる。なぜならこれらはすでにiOSAndroidにおいて(AppStore・Android Marketとして)提供されているからである。


現在、MobagePapaya、Openfeintは決済機能に加えてソーシャル機能を提供している。(Mobageが提供している)ngCoreだけ、特徴的な差異はなっている。


しかし、デベロッパーが一番重要と考えているものは、安く・効率的なユーザ獲得手段である。現段階で、どのモバイルソーシャルプラットフォームがAndroid上でモメンタムをつかみネットワーク外部性を働かせるようになるか、判断するのは時期尚早である。




【引用】"The ngmoco:)-DeNA Deal Gets its First Real Test With Mobage Launch on Android
July 27th, 2011
"
http://www.insidemobileapps.com/2011/07/27/ngmoco-dena-mobage/





コメント
DeNAGREEはプラットフォームを持ちながら、自らディベロッパーとしてゲームを提供するというハイブリット型と呼ばれる特殊な戦略をとっています。このモデルでは、収益力は抜群ですが、デベロッパーと対等な関係を作るのは確かに難しいです。DeNAGREEは海外デベロッパーとの関係をうまく築けるかが問題となりそうです。一方で、日本勢には圧倒的なモバイルソーシャルゲームノウハウの蓄積があります。日本ユーザーと海外ユーザーの違いに苦戦する可能性も考えられますが、日本のマンガやゲームが海外で通用している点をみれば、ソーシャルゲームについてもユーザーの違いはそこまで問題にならないでしょう。いずれにせよ、グローバル市場においても、プラットフォームとデベロッパーの関係は対等にはならないでしょうから(FacebookZyngaのように)、
デベロッパーは主力を置くプラットフォームの見極めが肝心となりそうです。いよいよ世界大戦のときが迫っています!