★【保存版】海外スマホ向けソーシャルゲームデベロッパーまとめ!

iOS、アンドロイド向けゲーム開発企業の四半期決算報告 2011年8月8日




スマートフォン収益や第2四半期( 企業の決算スケジュールによっては第1四半期)の成長率をまとめた、業界ウォーッチャー向けのカンニングペーパーを作成した。株式非公開でのフリーミアムのゲーム開発企業も加えたが、興行収益作品から収益を推測できる。株式公開企業が四半期ベースでフリーミアム及び有料アプリの収益化を四半期ベースでどのように行なっているかを考慮すれば、一握りの株式非公開の企業でも今年の年商は楽に5000万ドルを超えると思われる。また一方で、企業の時価総額は著しく下がっているが、これは世界の株式市場が大きく後退しているためだということを念頭に置いてほしい。



≪株式公開ゲーム開発企業≫


◆Glu Mobile
スマートフォン収益:前四半期940万ドル、前年比58%アップ
株式時価総額:1億6880万ドル
ヒット作品: Gun Bros, Contract Killer
トップ50ランキング作品数:発売開始によって大きく異なる。iOS向けは0〜2作品。Glu Mobileは現在アンドロイドの興行収益トップ50に4作品がランキングしている。




カプコン
スマートフォン収益:スマートフォンソーシャルネットワークサイトからの収益で前四半期1090万ドルに上昇。Smurf’s VillageのFacebook版及びiOS版の収益の内訳は明らかではない。
株式時価総額:17億6000万ドル
ヒット作品:Smurf’s Village、Zombie Cafe
トップ50ランキング作品数:iOS上では通常少なくとも1作品。アンドロイド向けでは大きなヒット作品がない。




◆Gamevil
スマートフォン収益:前四半期560万ドル、前年比269%アップ
株式時価総額:2億3170万ドル
ヒット作品: Air Penguin, Zenonia, Baseball Superstars, Colosseum Heroes, Air Penguin
トップ50ランキング作品数:不定。時に、iOS、アンドロイド向け共に1〜2作品。




Electronic Arts
モバイル収益:前四半期570万ドル、前年比10%アップ。
※同社はスマートフォンとの収益を分けていないので、この数字はフィーチャーフォンの収益も含まれている。
株式時価総額:60億100万ドル
ヒット作品: Bejeweled Blitz, レーシングゲームのThe SHIFT、テトリス、 Sims 3
トップ50ランキング作品数:大きく異なる。現在は4作品がランキング(そのうち2作品は最近買収したPopCap Gamesの開発品)しているが、売れているときは10作品近くランキングすることもある。




◆Gameloft
収益:今年前期にスマートフォン及びタブレット関連の販売で2300万ユーロ(3270万ドル)の収益をあげ、四半期の平均収益は1630万ドル。第2四半期は第一四半期よりも大きく伸びると思われる。スマートフォン及びタブレット関連の収益は前年比55%アップ。
株式時価総額:4億4300万ドル
ヒット作品: Order & Chaos, Asphalt 6
トップ50ランキング作品数:売り上げを上げる時期によって大きく異なるが、0〜3作品、おそらくそれ以上のときもある。現在、アンドロイド向けで1作品が興行収益トップ50にランキングしている。





≪株式非公開ゲーム会社≫



◆Pocket Gems
ヒット作品: Tap Zoo, Tap Pet Hotel(まもなくもっと増える予定)
トップ50ランキング作品数:2作品で、この2作品はiOSでトップ5入り(もしくはトップ5入りしていなくても、常にトップ10入り)をしている。アンドロイド向けの作品はないが、まもなく登場するであろう。
収益:非公開ではあるが、おそらくGlu Mobileの四半期実績940万ドルと超えるであろう。Smurf’s Villageが月間300万ドルの収益をあげているとすれば、iOSの最高興行収益作品を2作品も抱えるPocket Gemsが月間約500万ドルかそれ以上の収益を上げることも可能であろう。
資本: Sequoia Capital、angelsから500万ドル




Zynga*(まもなく上場)
ヒット作品: Newtoyを買収したことでWords With Friends、Hanging With Friends。Zynga Poker。 Cityville Hometownはまずまずの業績で通常ランキングの30位台か40位台に入っている。
トップ50ランキング作品数:iOS向けでは通常3作品。アンドロイド向けでもゲームを開始しているが、確固とした存在感はまだ確立されていない。
収益:第1四半期の全体収益は2億3540万ドル。モバイル収益は分けられていない。
資本: Google, Digital Sky Technologies, Kleiner Perkins Caufield & Byers, Union Square Ventures及び他企業から8億4500万ドル。




◆Storm8
ヒット作品:World War, Fashion Story, iMobsters, Bakery Story, Restaurant Story, Vampires Live
トップ50ランキング作品数:iOS向けで通常4〜6作品、アンドロイド向けで10〜12作品。
収益:Storm8もおそらくGlu Mobileの四半期スマートフォン収益の940万ドルを超えるだろう。
資本:現在まで外部資本はないが、企業価値10億ドルで資本調達3億ドルという噂がある。




◆RovioMobile
ヒット:Angry Birds,Angry Birdsシリーズ
トップ50ランキング作品数:通常3作品、全てAngry Birdsシリーズ。
収益:未公開。Rovioはキャリアや20世紀フォックスのようなエンターテインメント会社など多くの特殊で一時的な取引があるので、予測が極めて難しい。Rovioはまた多くの収益を広告から得ているだろう。
資本:Atomico VenturesとAccel Partnersからの4200万ドル




◆Game Insight
ヒット:Paradise Island
トップ50ランキング作品数:不定。ランキング上位に2つ入るときもあれば、全く入らない時もある。アンドロイド上でもヒット作Paradise Islandを提供している。
収益:未知であるが、同社によれば7月のアンドロイドでのParadise Islandは純収入の中で1ヶ月あたり100万ドルを得ていた。
資本:未公開




◆TinyCo
ヒット:Tiny Zoo
トップ50ランキング作品数:通常1作品。Tiny Zoo
資本:Andreessen Horowitzからの1800万ドル




◆Z2Live
ヒット:TradeNations、 MetalStorm
トップ50ランキング作品数:通常0〜2作品
収益:おそらく、ヒットゲームがiOSランキングの上位をうろつくと仮定すると四半期あたり940万ドルのGluモバイルの収益と同等かそれ以下。しかしアンドロイドのでは実績なし。
資本:会社はDraper Fisher JurvetsonとMadrona Venture Groupから未公開のサイズのラウンドを達成した。




◆Crowdstar
ヒット:Top Girl
トップ50ランキング作品数:通常1作品。Top Girl
資本:Intel Capital,Time Warner, The9,その他から2300万ドル




◆Addmired
ヒット:Original Gangstaz
トップ50ランキング作品数:一時的にiOSランキングで2作品。通常同社のタイトルは25以下だが、Original Gangstazが最近ヒットしている。
資本:YCombinatorから出資を受けた。




◆Playforge
ヒット:Zombie Farm
トップ50ランキング作品数:通常1作品。
資本:今のところないが、今後出資を得ても驚かないだろう。




◆Kama Games
ヒット:Texas Poker
トップ50ランキング作品数:通常1作品。最近 Mall PartyのようなゲームのIPを多く取得し、クロス・プロモーションを通して売上を伸ばしている。
資本:外部ベンチャーの出資なし。(同社はシベリアのsupermarket magnateによって設立。)






【引用】"A Review of Quarterly Earnings for iOS, Android Gaming CompaniesAugust 8th, 2011"
http://www.insidemobileapps.com/2011/08/08/quarterly-earnings-2q-1q-mobile-gaming/





コメント
まだまだ売上は大きくは無いですが、各社、急速に伸びてきているのでここからが大きな勝負ですね。一体どこが勝ち抜くか?これからの戦いに注目です!