★Zynga IPO申請の新たな事実:資金調達でさらなる買収を計画か?:Rovio、Storm8がターゲット!?

Zynga、新たな極度貸付契約で10億ドルまで借入が可能−IPO修正申請で明らかに
2011年8月11日



Zyngaは、7月に結んだ極度貸付契約において、リボルビング方式の融資で10億ドルまで借り入れできるということが、本日公開されたIPO修正申請書で明らかにされた。このことは、Zingaが高額な買収をする場合の手助けとなるであろう。モバイルゲーム市場での地歩を築こうとしている同社にとっては特にそうだ。と同時に、市場がよくなるまで、IPOを遅らせるための時間を稼ぐことも可能であろう。


同社は250万ドルの前金を払い、使用する信用枠の割合に基づき、四半期ごとに最大62万5,000ドルの約定手数料を支払うことになっている。Morgan Stanleyは、来るIPOの主幹事でもあるが、この契約も管理している。貸付の利子は、日々の銀行間取引レートとなっており、また同社のEBITDAに対する負債額の比率によって変わることもある。


同社は信用枠については言及しなかった。しかし、3月末のバランスシートで同社が9億9600万ドルの現金及び現金等価物保有していることを考えれば、10億ドルという特約によって、Zyngaはかなり大きな買収をいくつかすることもできよう。資金調達オプションを更に真剣に検討するようになる前に、ZyngaはStorm8と何度か初期交渉をしたということも聞いており、AllThingsDはZyngaはRovioを買収先の候補者にしているのではないかと語った。


こういう契約はZyngaにとって大きな変化となる。同社はこれまで小規模で有望な企業の買収に的を絞り、買収額も1000万ドルかそれ以下であった。同社が行なった買収で公開されている最も高額なものは、5,330万ドルの現金及び株式で、それは「Words With Friends」の製作者であるNewToyであった。


修正されたIPO申請書では、7月にZyngaが買収のために750万ドルを支払っていることも記載されている。申請書で言われているのがトロントのFive Movileかどうかは定かではないが、Zyngaは7月にFive Mobileを買収している。





【引用】"Zynga May Borrow Up To $1 Billion in New Revolving Credit Agreement, Revised IPO Filing Says August 11th, 2011"
http://www.insidesocialgames.com/2011/08/11/zynga-revolving-credit-1-billion/




コメント
Zyngaの借入限度額が10億円になり、より大規模な買収が可能になりました。今まででさえZyngaの買収は活発に行われてきました。そしてそれらの買収はZyngaの成長の要となりました。これまで買収により規模を拡大し続けてきたZyngaと、その他のSAPにはすでに大きな差があります。Zyngaの成長スピードに本気で追い付くためには早急なSAP間の買収や提携が必須です。